2012年8月9日木曜日

未完成脚本『お隣はサイキックさん』(仮)5P。

霞ヶ関 知りません。

大林  え。

霞ヶ関 ぜんぜん知りません。

大林  霞ヶ関さん、研究家…。

霞ヶ関 国家試験はありませんけどね。

大林  はあ…。

霞ヶ関 はやく進めなさいよ。

大林  あ、はい。そして最後に催眠術師の茶所ジャンゴさんです。

茶所  どーも、ジャンゴでーす。

霞ヶ関 最近はよく仕事が一緒になるねえ。

茶所  そうですねえ。霞ヶ関先生。

大林  TVでもお馴染みのカリスマ的催眠術師ですね。

霞ヶ関 今時、カリスマもないだろ。

柊沢  あの、ちょっといいですか?

大林  あ、はい。なんですか?

柊沢  今思うと、ジャンゴさんちょっと違いますよね。

茶所  え。

大林 何がですか?

柊沢  いや、ゲストの中でですね…。

霞ヶ関 あー、なるほどね。彼はプロだから。

 茶所、襟元を正す。

大林  プロ?

霞ヶ関 ええ、プロです。失礼ですが、あなた職業は何を?

柊沢  私ですか?

霞ヶ関 ええ。

柊沢  銀行員ですが。

綿貫  あ、僕は専門学校に行ってます。

火田  主婦です。

霞ヶ関 つまり、そういうことですよ。

大林  どういうことなんですか?

霞ヶ関 ジャンゴ君は、催眠術で飯を食ってる。つまり、プロだ。彼は超能力で飯食ってるわ

けじゃない。

大林  なるほど。

柊沢  いや、そうじゃなくてですね。

霞ヶ関 どういうことかね?

柊沢  催眠術って、超能力ですか?

 綿貫、火田、大林、茶所を見る。

霞ヶ関 …あっ。

柊沢  でしょう。

霞ヶ関 まあ…でも、キャスティングしたの私じゃないですからねえ。

大林  霞ヶ関さん?

茶所  あの、僕帰りましょうか?

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