2012年8月11日土曜日

未完成脚本・新人公演用脚本案・『カカオ豆みつけた。』07P目。

ミユ  あの、おいしいチョコレートの作り方教えて下さい。

先生  え、美味しいチョコレート?

ミユ  はい。知りませんか?

先生  うん。参ったな。先生、チョコレートは作ったことないんだ。

マナミ バレンタインデーに自分で作ったりしないんですか?

先生  なっ。

マナミ しないんですか?

先生  先生、そこまで落ちぶれちゃいないぞ。

ミユ  じゃあ、作ったことないんですか?

先生  じゃあって、坂本。とにかく先生はチョコレートは作ったことないんだ。

マナミ ついでに彼女も作ったこともなかったりして。

先生  なっ。

マナミ やーい、ドクシンキゾクー。

先生  こら、マナミ。そんな言葉どこで覚えたんだ。

 先生、マナミを追う。(マイム)マナミ、逃げる。

マナミ わードクシンキゾクのハンランだあ。

先生  独身独身いうんじゃない。

 先生、去り際に

先生  坂本。図書室に行ったらなんか本があるんじゃないか?

ミユ  そうか。はい。そうしてみます。

先生  あんまり、遅くまで残ってるんじゃないゾ。

ミユ  ハイ!

 マナミ、出てきて。

マナミ ドクシンドクシン。

先生  こらっ。いい加減にしろ。

 先生、マナミを追う。マナミ逃げる。ミユ、それを見送る。

ミユ  マナミちゃん、ホントに先生が好きなんだなあ。さて…

 ミユ、教室を出て、廊下を歩き、階段をのぼり、また廊下を歩き、図書館に着く。

 ガラガラガラ。時計の音カチコチ。不思議空間。

 ミユ、図書室の先生(図書と表記)に気付き、聞きに行く。図書室の先生は声の出演。

ミユ  おいしいチョコレートの作り方の本ありますか?

図書  ん?おいしいチョコレート。

ミユ  ありませんか?

図書  うーん。どうだったかな?そこで本の名前と書いた人の名前で調べられるようになって

るから、調べてみな。

ミユ  はい。

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