劇団ショーマ (げきだんショーマ) は、日本の劇団。1982年、日本大学芸術学部演劇学科に在籍していた高橋いさをを中心に結成。同年10月、『みらあ』公演で旗揚げ。
高橋いさをの作品群は、大きく以下のように分けられる。
登場人物が芝居を演じるうちに、現実と虚構のパラドックスにはまり込んでいく様を描いた「超虚構」(メタフィクション)
「超虚構」を踏まえつつも、無対象演技によって拡大された演劇空間を変幻自在に往来する様を描いた「豊かな演劇シリーズ」(荒唐無稽9部作)
劇団ショーマ - Wikipedia
私が、大学演劇で、初めて取り組んだのが、高橋いさをさんの「バンク・バン・レッスン」でした。だから、やはり、その影響があったのだと思います。
思うに、氏の作品は、私が見た中で、現実の人々が「虚構」を楽しむ・・・というニュアンスがあったと思うのですが、その影響で書いた、この「ダンディ・ジョーンズ」は、10年くらいたって、読み返してみると・・・「虚構」を楽しめない、もしくは、ヒーローになれない、虚構にすら逃げ込めない、男が主人公の話になってました。
その心の部分が、ラストシーンに影響して・・・まぁ、非常に「よくある」ラストになっておりますが、最後にドアーを叩いた人が何者か?解釈は、10年前と、今とでは、解釈が違いますから、書いた本人的には、言い知れぬ、不気味さがありました。
多分、この手の話では、主人公の男が、虚構の世界で「カッコ良い主人公」になって、心の闇を吹き飛ばすのがセオリーだと思うのですが、社会の脇役(脚本上は主役)が、虚構の中でも脇役になり・・・という部分は、今、読み返すと、面白かったです。
それでも、ある意味、この物語は救いの物語でもあるのですが・・・だけど、ラストシーンの解釈次第では、また、違ったニュアンスで描けるかも知れません。
10年も前の脚本なので、今の演劇よりは古臭さを感じますが、生きている間に、「再演」が出来たらな・・・と思います。21歳の頃に書いた脚本ですが、今は、自分が、主人公に近い年齢になったように思えます。
以下がそのページのまとめ。まぁ、1P目から。「次の投稿」で進んでいけば、連続で読めますが。
完成上演済み脚本「ダンディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」Ver.2.01 1P目。