2012年8月26日日曜日

完成上演済み脚本「ダンディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」Ver.2.01 26P目。

「カッコ良い事を考える。」

男    アウトドアとかで、焚き火を前にして、ブリキのカップでウイスキーを飲むんです。もちろん肴はハムや薫製です。

おっさん それでギターなんかを弾いちゃうんだな。

男    そんなナンパなことしませんよ。

若い女  歌わないの?

男    歌いませんよ。

若い女  それじゃあ、おしゃべりするのね。

男    言葉はいらないんです。ただ星を見て、火を見るんです。

若い女  つまらない。

おっさん ああ、アレだな?言葉はいらないんだな。

男    はい。

若い女  そのままじゃない。

おっさん 言葉はいらないんだよ。

若い女  何それ。

おっさん それで、他はどんなのが良いんだい?

男    そうですね。ハムを食べる時はナイフですね。切り分けたりしないで、ブスリとさして。ほら、あの「ラピュタ」でシータとパズーが軍隊につかまった後、パズーが家に帰ってきたら空賊がご飯食べていて、女親分、ドーラが食べてたみたいに。

若い女  長いわ。

おっさん あんた、ジブリ好きだな。

男    へへっ。

若い女  「へへっ。」って。

男    ああ、ジブリと言えば…。

おっさん ああ、もうあんたの言う通りだ。

若い女  ねえねえ、車庫入れの時とかカッコ良くない?

男    え?

若い女  バックする時の、ホラ、こう…。

男    え、いや、そういうのはちょっと…。

若い女  えー、どうして?

おっさん バックミラー、使えば良いじゃねえか。

若い女  使わないの。

おっさん どうしてだ?

若い女  使わない方がカッコ良いからよ。

おっさん じゃあ、何か?車メーカーは男をカッコ悪くしたいがために、バックミラーを着けていると言うのか!?

男    いや、なんで怒っているんですか?

 医者、ボブ、入ってくる。

医者   どうしたんですか?大きな声を出して。

ブログ アーカイブ

zen back