2012年8月18日土曜日

痛い書きかけ脚本『カカオ豆みつけた。』 Ver.1.02 21P。

 精霊3、後を追う。

 山道。

精霊3 おいおい、急ぎ過ぎだって。

ミユ  だって、早く行かないと。知らないでしょ多分。ドラゴンなんて。

精霊3 知らないだろうな。

ミユ  だから、早く追いつかないと。

精霊3 そんなんじゃ、追いつく前にへばっちゃうぞ。

ミユ  それでも、急がないと。

谷川。

谷川の側で、少年が一人立っている。

ミユ  あ、誰かいた。

精霊3 子どもだな。

ミユ  ねえ。

少年  何?

ミユ  この子は良太にソックリだ。

精霊3 知り合いか?

ミユ  ううん。あなたカカオ村の子。

少年  そうだけど。

精霊3 弟がいるよな。

少年  うん。

ミユ  良かった。

精霊3 君の弟がえらく心配していて、僕達の森によくくるんだよ。

少年  あいつが?なんで。

ミユ  あなたを探すためよ。

精霊3 そういうことだ。早く帰りなよ。

少年  ダメだよ!

ミユ  え?

少年  まだスイゲンについてないんだ!ここで帰っても意味無いよ。

精霊3 ふん。

ミユ  そうだね。そうだよね。じゃあ、一緒に行こう。

精霊3 それだったら、グズグズしてないで早く行きなよ。

少年  そうなんだけど…。

ミユ  どうしたの?

少年  橋が落っこちちゃってるんだ。

ミユ  あ、ホントだ。ここで折れてる。

精霊3 距離にして、3メートルか微妙な距離だな。

ミユ  ギリギリ飛び越せるかなってとこかな。

少年  僕も3メートルはギリギリかなって。

精霊3 ま、僕は精霊だから。これくらいは…。

精霊3、(ハケかなんか利用して)簡単に反対側に渡る。

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