2012年8月25日土曜日

完成上演済み脚本「ダンディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」Ver.2.01 20P目。

男  はい。

医者 次に、今自分はどうあるのか?どうなりたいのか?そうなるのに必要なこ

とは何か?等遠い所から具体的なことを紙に書き出してください。

男  はい。

医者 1度にやっつけようとせず、一つずつ、ゆっくりとです。自分のペースで。

男  ゆっくりとですか。

医者 はい。それは1日にひとつかもしれないし、1年にひとつかもしれません。

男  そんな悠長なこと言ってたら会社クビになりますよ。

医者 そしたら、今いる会社はあなたにあっていないということです。

男  そんな…。

医者 先ず、あなたはどうなりたいですか?

男  …。

医者 難しく考えないで、例えば幼稚園児の夢のように単純で漠然としたもので。

男  …僕はカッコ良く生きたいです。

 ボブ、入って来る。

ボブ カッコ良く死ぬ?

 医者、去る。

男  はい。死ぬ時はカッコ良く死にたいんです。

ボブ というと?

男  はい。中学の時に友達と語りあったんですよ。男の行き様について。

ボブ それは熱いな。

男  といっても、どうやったらモテルだろうかっていう延長ですけど。

ボブ ははあ。

男  その時も話になったのはカッコ良く死ぬことです。「老衰なんてまっぴら

だ。」って感じで。

ボブ それで、その時はなんと?

男  はい。戦闘機に乗って歌いながら敵艦隊に突っ込んで行くとか。あ、勿論

宇宙です。あと、仲間を救うために、単身敵要塞に突入するとか。あとま

あ、敵とですね。熱い戦いの末に…。

ボブ 敵だらけだ。

男  はい。

ボブ それで、君は?

男  ちょっと青臭くて恥ずかしいんですが。

ボブ 大体想像はつくね。

男  愛する女性を守って死にたいな。と。

ボブ やっぱり。

男  子どもの頃大好きだった。TV番組があるんですよ。「ダンディ・ジョーン

ズ」。そのダンディみたいな死に方だったら…。

ボブ まあ、落ち着いて、その話は後でするとして、休憩をしよう。もう、随分、

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