おっさん いや、この女が訳分からんことを言い出して。
若い女 分からないのは富井さんよ。
医者 ああ、なんとなく。
男 ボブさん、お菓子おいしかったです。
ボブ 喜んで貰えて、幸いだ。
医者 富井さん、そろそろ戻らなくて大丈夫ですか?
おっさん 大丈夫大丈夫。
若い女 大丈夫なの?
おっさん ああ、期待って、なけりゃないで楽なんだ。
男 大丈夫ですか?
おっさん 大丈夫だ。
医者 何を話されてたんです?
男 カッコ良い男についてです。
医者 ドラマの話じゃなかったんですか?
若い女 私は続きを聞きたいって言ったんだけど、皆一緒にって。
男 折角ですから、皆さん一緒に話し方が。
医者 すいません。わざわざ。
男 じゃあ、話を続けましょうか?
おっさん ところで、そのダンディってのは?どんな男なんだ?やっぱり、俺のような…。
男 …そうですね。ボブさんが近いと思います。
おっさん …。
ボブ 私が?
男 ダンディはワイルドな風貌なんです。
ボブ このジーンズが。
若い女 ねえ、私は?
男 ジェニファーです。髪の感じとか。
若い女 だと思った。
おっさん おい、俺はダンディじゃないとすれば、誰だ?
男 富井さんは大富豪ピカロだと思います。
おっさん そうだろう。このジャケットは少し高かったんだ。
男 そのお腹の感じなんかドンピシャです。
おっさん …。
男 先生はアイリーン・ルウにそっくりです。クールな感じと、何しろ白衣ですから。
医者 私がCIAのアナリストですか。
おっさん で、あんたは?
男 僕はピカロの手下です。スーツにネクタイなんですよ。
おっさん ほう。
若い女 どんな人なの?
男 いつもどこかぬけていてピカロの足を引っ張っている。そんな役です。
男を中心にして他の人は背景になって行くようなイメージ。