博物館各論レポート
「博物館のホームページについて」
農学部森林科学科2回生
実際に博物館に行くことが出来なかったので、博物館のホームページを閲覧して、そ
の問題点を挙げていこうと思います。
まず最初に検索エンジンで「博物館」で検索すると1027件もサーチした、これは
かなりの数字だと思われる。実際、東京国立博物館のリンク集にもせいぜい50~60
ぐらいのリンクしかなかったので、国公立の博物館はほとんどホームページをもってい
ると考えられる。
博物館がホームページを持つ利点を考えると、やはり「不特定多数に情報が発進でき
る」ということだと思う。さらにホームページを利用する利点は「費用があまりかから
ない」ということがある。例えば、ビラを1枚するのに10円かかるとして、1万枚すると10万円である。さらに配る手間や人員がいる。しかも展示をするために配らなけれ
ばならない。当然、紙資源を沢山使う。
インターネットを利用すると最初の設備を整えるだけで、あとは若干の通信費と電気
代ぐらいで済む。極端な話、パソコン一揃えがあれば事足りる話である。
ホームページとビラの1番違うところは、「情報を受け取る側が費用を払う」という点
である。ホームページの場合、費用つまり通信費を払うのは情報を受け取る側である。
ビラなどの広告に比べると遥かに安い費用で情報を発信できる。
ホームページの問題点としては、現在は普及率は上がってきてはいるが、利用者の年
齢層が若い世代に集中しているのと、興味をもって検索等をしてもらわないと、その存
在がまったく明らかにならないとう点がある。
そのため、広告をホームページのみで行っているという博物館は当然ない。現在では
まだビラ等を見ての来館者の方が多いと思われる。
どのページを見てもトップページのコンテンツには「はじめに」「利用案内」「展示・催
し物」「組織概要」「当館からのお知らせ」などが、並んでいる。東京国立博物館では、トップページに「本日の一品」というコーナーがあって、日代わりで収蔵品を紹介するコーナーがあり、最初は写真のみが表示されていて、クリックするとページが開き、説
明文が表示されるというのはなかなか凝っている。
たいていの博物館では、交通手段や、利用案内、博物館の概要、館長の言葉などが載
っている。博物館のページだから、写真などを利用した視覚に訴えたページが中心だと
思われるが、結構、文字情報が中心のページもあった。
どのページにもリンク集があったが、国公立博物館はほとんどが国公立の博物館、または海外の博物館につながっていたが、私立の博物館につながっているところはほとん
ど無かった。
国公立博物館のネットワークは形成されているが、それに私立博物館に加わっていな
い。国公立は国公立のみでつながっているというのは、あまり広がりがない。
また、ホームページの構造で言えば、最初に調べた東京国立博物館は多数の画像を使
用し、「楽しんで見る」ことのできるページになっていたが、おなじ国立博物館であって
も、その出来具合はページによって違った。何個かホームページを見たが、新潟県立博
物館は一つのページに何枚かの写真と文字情報を詰め込んだ非常にみにくいページだっ
た。ホームページの特性は自分の興味をもった情報を引きだせるという点にあると思う
ので、一つのページに情報を詰め込むというのは、乱暴な方法だし、博物館というある
種情報を提供する場として問題があると思う。また、他のページでは展示品の紹介のみ
が列挙されている非常に簡素なページや、また展示内容がほとんど変わっていないのか
分からないが、1年間ぐらい更新されていないページもあった。また、ホームページの
訪問者の感想・意見などを求めているページもあんまりなかった。
何箇所かホームページを周って見て思ったのは、あまりホームページを重視していな
いページが結構あるということ。博物館によってページの質がまちまちで、本当にペー
ジを公開しているだけという感じのところも多数あった。
これは、本当にホームページを重視していないということも考えられるが、博物館に
ホームページを作ることができる人があまりいないのではないだろうか?その博物館に
勤める人で、パソコンの知識がある人が任されて作っているという印象が、ホームペー
ジを見る限りではある。
これから、インターネットが普及していく中で、博物館で問題となってくるのは、新
しいメディアに対応した人材の確保であると思う。はっきり言って、個人のホームペー
ジの方が、質の良いページを作っているところは沢山あると思う。
改行位置がひどいのは、印刷すれば関係ないけど。
こんなひどいのを、提出したのか・・・。
学芸員関係の単位は、最終的に放棄した訳だけど・・・。
書いてたことは、提出してたのだな。
12年前に行って、助走をつけて殴ってやりたい。