2012年8月25日土曜日

完成上演済み脚本「ダンディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」Ver.2.01 11・12P目。

か希薄で…。お腹が空き過ぎて、朝起きれないような、体がいつもふわふ

わして、何をしても楽しくなくて、ただ時間だけが過ぎて行って…。昔は

自分がハッキリしていた、それだけは分かるんですけど、それでも体に力

が入らないんです。考えても分からなくて。

ボブ それで、答えはでそうなのかな?

男  それなら、ここには来ませんよ。

ボブ 確かに。

男  分からないんです。どう生きるかなんて考えたこともなかったで。

ボブ じゃあ、死ぬ事を考えてみようか?

男  え。

ボブ 人間誰しも死ぬ。死ぬために生きているとも考えらるね。

男  まあ、それはそうかも知れませんけど、ちょっと物騒ですね。

ボブ 死はいつも我々のまわりにいる。死を恐れてはいけない。恐れれば、それ

は光よりも速い速度で向かって来るだろう。恐れなければ、それは、優し

く見守っているだけだ。

男  はあ。

ボブ 死は終点ではない。そこを過ぎればまた新しい死が…。

男  あの。

ボブ 何だ?

男  これ、カウンセリングですよね。

ボブ そうだが?

男  いや、なんというか宇宙的で広大と言うか…。

ボブ ああ、すまなん。ちょっと脱線していたね。

男  はい。口調も変わってました。

ボブ いけない。悪い癖だ。

男  癖なんですか?

ボブ やはり私の中に流れている血が。うずくと言うか。

男  はあ。

ボブ どう死ぬかというのはあくまで例えで、考えても分からないときは考えて

みようか、と、そういうことです。

男  なるほど。

ボブ まあ、それでも分からない時は考えて考えて考えて、それでも分からない

時は考えるのをやめる。

男  ジブリですか?

ボブ はい。

男  確信犯!?

ボブ お好きなんですか?

男  はい。子どもの頃良く見てました。

ボブ 私は今でも見てます。

男  日系ですよね?

ボブ では、本題に戻ろうか。どう死ぬか…あ、いや、どう生きるかだったね。

男  …。

ボブ …。

男  …。

ボブ …少し休憩を挟もうか?こういったことは焦らないことが大切だし。喋り

っぱなしで、喉も乾いただろう。

男  …死ぬのなら。

ボブ ん?

男  死ぬのなら、カッコ良く死にたいです。

 暗転

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