「カッコ良い男を考える。」
おっさん で、ダンディはどうなったんだ?
男 分からないです。
若い女 大好きだったんでしょう?毎週見てたって。
男 ピカロの手下がダンディで撃たれて、そこから見てないので。
おっさん なんでだ?消したのか?
男 いえ、多分停電です。
若い女 停電。
男 ビデオデッキも全部停止しちゃって、第1話から標準で録画してたんですけど。
おっさん そりゃあ、残念だったな。
男 ええ。
若い女 え、続きはどうなったの?
男 それが、レンタルとか再放送とかそういうのは見なかったので。
若い女 どうしてよ。
男 なんかどうでもよくなっちゃって。
おっさん じゃあ、ダンディがどうなったかは、分からないのか。
男 少なくとも僕は。ただ、ダンディ・ジョーンズのシリーズは魔宮の伝説の後、何作か続いたみたいです。
若い女 へえ。
男 どれで結局は、ダンディ役の俳優が番組を降りると言いだして、キャストを変えて、ダンディの青春時代、若い頃のシリーズになったんですけど、やっぱり、いろんな方面に無理があったみたいで、すぐに終ったみたいです。
若い女 なんか歯切れが悪いわね。
男 ええ、まあ。
おっさん ダンディはどうやって死んだんだろうな?
男 ダンディは死ななかったと思います。
おっさん は?
男 死んでも、アークの力だかなんだかで生き帰るんですよ。
若い女 ヒーローは死なない。
おっさん カッコ良く死ぬのも難しいな。
男 ええ。
若い女 でも、実際、カッコ良く死なれても困るわよね。
男 え?
若い女 だって、男の人はカッコ良く死んで、そこで満足かもしれないけど、残された女のほうわね。
男 どういうことです?
若い女 んー。なんていうか。
おっさん あれだろ?未亡人の気持ちだよな。
若い女 そうそう。
男 守られても嬉しくないんですか?