2012年8月8日水曜日

完成ショートショート脚本「ハブとマングース」(仮)フロム ビデオ1店員・8ページ目。

ハブ  もういっちょ!

マング ちょっと、休憩しよう。

ハブ  合点だ。

 ハブとマングース、手を抜いて闘い始める。

B   すごい!

マング おらおら!

ハブ  もっと来い。こら。

マング それそれ!

ハブ  まだまだ。おら。

マング えいえい!

ハブ  もういっちょ!

B   なんて、凄いんだ。

オーナー  2人とも平気そうにしているけど、…アバラ折れてるよ。

B   ええ!

マング えい!

ハブ  ぇい!

マング ぬえい!

ハブ  ぬぇぃ!

マング えぃ!

ハブ  おい!

レフリー  そこまで!判定は…

B   ドキドキ…。

レフリー  金メダル!

ハブ  やったー。

マング やったぜ。

オーナー  素晴らしいかった。感動した。

B   これがハブとマングースの闘いだったのか。

オーナー  どうだい?夏の忘れ物は見つかったかい?

B   はい、ありがとうございました。

ハブ  本当は手を抜いていたけど、こんなに真剣に闘ったのは久し振りだよ。

マング ありがとう。

レフリー  私もです。

 Aが入って来る。

A 和気藹々と話す5人。そうBの旅は本当の意味で終りをつげた。「森の中で偶然であ

ったハブとマングースが本当に闘うのか?」と言う疑問の答えではなかったが、そ

んなことはどうでも良かった。若い男がいた。熱い情熱がそこにあった。男達に笑

いがこだまする中、その事件は起った。茂みがガサリと音を立て。

B あぶない!

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