ハブ もういっちょ!
マング ちょっと、休憩しよう。
ハブ 合点だ。
ハブとマングース、手を抜いて闘い始める。
B すごい!
マング おらおら!
ハブ もっと来い。こら。
マング それそれ!
ハブ まだまだ。おら。
マング えいえい!
ハブ もういっちょ!
B なんて、凄いんだ。
オーナー 2人とも平気そうにしているけど、…アバラ折れてるよ。
B ええ!
マング えい!
ハブ ぇい!
マング ぬえい!
ハブ ぬぇぃ!
マング えぃ!
ハブ おい!
レフリー そこまで!判定は…
B ドキドキ…。
レフリー 金メダル!
ハブ やったー。
マング やったぜ。
オーナー 素晴らしいかった。感動した。
B これがハブとマングースの闘いだったのか。
オーナー どうだい?夏の忘れ物は見つかったかい?
B はい、ありがとうございました。
ハブ 本当は手を抜いていたけど、こんなに真剣に闘ったのは久し振りだよ。
マング ありがとう。
レフリー 私もです。
Aが入って来る。
A 和気藹々と話す5人。そうBの旅は本当の意味で終りをつげた。「森の中で偶然であ
ったハブとマングースが本当に闘うのか?」と言う疑問の答えではなかったが、そ
んなことはどうでも良かった。若い男がいた。熱い情熱がそこにあった。男達に笑
いがこだまする中、その事件は起った。茂みがガサリと音を立て。
B あぶない!