ハブ 沖縄さ。
マング …そうか。
ハブ お前はどうするんだ?マングースの故郷って一体どこなんだ?
マング …知らない。
ハブ …そうか。
マング 俺、喉乾いた。
ハブ …水でも飲みに行くか。
マング ああ、水はタダだしな。
ハブ 俺は買うよ。六甲。
マング 贅沢めが。
ハブとマングース去っていく。
Aが出てくる。
A こんにちは。久し振りです。南の森を目指したBですが、先ず南がどちらか分から
なかった為に、腕時計と太陽の位置で南方を知ろうとしたのですが、先ず、腕時計
を持っていなかったことと、運悪く曇っていた為に失敗に終り。次に木を切って、
年輪の幅から南の方角を知ろうとしたのですが、綺麗に切株を作れなかったことで
失敗。結局、南に向かっていないと思いながらも、南に向かっているのでした。物
語は佳境に入ります。
A、去る。
B、出てくる。
B ちくしょう。なんて険しい森なんだ。ハブは出るわ、マングースは出るわ。本当に
ハブとマングースはいるのか?
オーナーが入って来る。
オーナー ハブー。マングースー。どこにいるんだー。おいおいおいおいおい。
B なんだあの人は。おいおい泣いている。
オーナー 首っていったのは、首にスカーフが無くて寂しかったって意味なんだよぉ。おい
おいおいおいおいおい。
B どうしたんですか?おいおい泣いて。
オーナー いやあ、丁度良かった。ハブとマングースを見ませんでしたか?
B ハブとマングースなら腐るほど見ましたけど。
オーナー 人間の言葉を喋るような奴らです。
B あ、やっぱり見てません。気のせいです。
オーナー そうですか?一体、2人はどこに行ってしまったんですか?
B そのハブっていうのは一体?
オーナー はい。…実は。
A、が出てくる。