2012年8月8日水曜日

完成ショートショート脚本「ハブとマングース」(仮)フロム ビデオ1店員・5ページ目。

ハブ  沖縄さ。

マング …そうか。

ハブ  お前はどうするんだ?マングースの故郷って一体どこなんだ?

マング …知らない。

ハブ  …そうか。

マング 俺、喉乾いた。

ハブ  …水でも飲みに行くか。

マング ああ、水はタダだしな。

ハブ  俺は買うよ。六甲。

マング 贅沢めが。

 ハブとマングース去っていく。

 Aが出てくる。

A こんにちは。久し振りです。南の森を目指したBですが、先ず南がどちらか分から

なかった為に、腕時計と太陽の位置で南方を知ろうとしたのですが、先ず、腕時計

を持っていなかったことと、運悪く曇っていた為に失敗に終り。次に木を切って、

年輪の幅から南の方角を知ろうとしたのですが、綺麗に切株を作れなかったことで

失敗。結局、南に向かっていないと思いながらも、南に向かっているのでした。物

語は佳境に入ります。

 A、去る。

 B、出てくる。

B ちくしょう。なんて険しい森なんだ。ハブは出るわ、マングースは出るわ。本当に

ハブとマングースはいるのか?

 オーナーが入って来る。

オーナー ハブー。マングースー。どこにいるんだー。おいおいおいおいおい。

B  なんだあの人は。おいおい泣いている。

オーナー 首っていったのは、首にスカーフが無くて寂しかったって意味なんだよぉ。おい

おいおいおいおいおい。

B  どうしたんですか?おいおい泣いて。

オーナー いやあ、丁度良かった。ハブとマングースを見ませんでしたか?

B  ハブとマングースなら腐るほど見ましたけど。

オーナー 人間の言葉を喋るような奴らです。

B  あ、やっぱり見てません。気のせいです。

オーナー そうですか?一体、2人はどこに行ってしまったんですか?

B  そのハブっていうのは一体?

オーナー はい。…実は。

 A、が出てくる。

ブログ アーカイブ

zen back