ナット ねえ、隊長。
ボルト おい。
クリス そうね。つまらない国だわ。
ナット そうですよね。
ボルト ちょっと黙ってろ。
ナット イテ。
ボルト 隊長。前からお聞きしようと思っていたことなんですが、どうしてこの件のことを志願されたんですか?
クリス …。
ボルト 教えて下さい。
クリス …個人的な事よ。
ボルト だったらなおさらです。話して下さい。
クリス え?
ボルト 私達は隊長の部下です。だから、それが仕事だったらついて行くしかありません。それが仕事だったらです。
クリス ボルト…。
ボルト しかし隊長は今回の事を仕事だと思っておられるのでしょうか?普段のクリス隊長なら…あんな悲しい顔をしないはずです。
ナット …ボルト。ストーカーって言葉を知っているか。
ボルト うるさい!
ナット、ボルト、掴み合いのケンカ。
クリス …ふふ。
ボルト あ。
ナット 隊長が笑った。
クリス ふふふ。あはははは。
ナット へへ、へへへへへへ。
ボルト …はははははは。
3人、ひとしきり笑う。
クリス ごめんなさい。ちょっと昔のこと思いだしちゃって。
ボルト 昔の事?
ナット お、昔話ですか。
クリス 私が昔、あの国に住んでいたということは、前に話したわね。
ナット はい。存じ上げています。
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{どこかで使おう}
クリス 私の母が言っていた。お父さんは生きている。だから生きている限り絶対に会えると。父さんはネジ師だった。だから私はネジの勉強をした。ネジを続けていれば、父さんに会えると思ったから。17の時に私は図書館で恐ろしいことを知った。あの戦争は仕組まれたものだった。そして父さんを利用し